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TREKにしかできない、驚異のカーボン技術

OCLV の語源は「Optimum Compaction, Low Void(超高密度圧縮、超低空隙率)」の頭文字。トレックが開発する独自のカーボンフレーム・コンポーネント製法である。数多くの競合他社がOCLVの製法を試みているが、いまだどこも成功には至っていない。何がそれほど難しい技術なのかを説明しよう。

Optimum compaction diagram

超高密度圧縮

繊維の走る方向が異なる複数レイヤーからなるカーボン材に、選択的に熱と圧をかけながら高密度に圧縮するOCLV。この理想的な圧縮方法によりカーボン繊維vs.樹脂の比率が最適値になり、高い次元での強度と軽さを備えたカーボンを生みだすことができる。

Low void diagram

超低空隙率

「空隙」とは時に顕微鏡でしか確認できないほど非常に小さな、カーボンレイヤー間に存在するすき間である。カーボンの疲労が始まる箇所は、多くの場合このすき間からとなる。超高密度圧縮を施すOCLVからは空隙がほぼ完全に除去され、航空宇宙産業の基準さえクリアするほどのクオリティを実現している。

 
Lay-up process diagram

レイアップ工程

シート状になっているカーボン繊維には強度を発揮できる方向があり、負荷や応力のかかり方に対して、使い方を決定しなくてはならない。カーボン繊維の向きを自在に操ることのできるトレックの製法は、強度が求められる箇所にピンポイントで対応することが可能である。

Multi-directional material diagram

多方向性素材

トレックだけが持つカーボンテクノロジー「フラット・プライ・コレーション」。これはカーボンシートを積層する際、綿密な計算によって導き出された構造で繊維方向が複数となるように重ね合わせていくもの。これによりカーボン繊維の特性を余すことなく発揮させることができる。

進化するOCLVカーボン

現在、OCLVカーボンのフレーム構造は非常に精巧になっている。製造工程はこれまでと同様であるが、適材適所にカーボンの種類を変えた複雑な物になっている。その結果、どのパーツにどのカーボン素材を使用しているのかを表現しづらくなってきている。これまでのように、カーボン素材の名称でグレード分けするのではなく、OCLVレッド、ブラック、ホワイトと色分けすることで、バイクのランク付けを行っているのだ。

 

3種類のOCLVカーボン

ユーザーのパフォーマンスとバリューのバランスに対応すべく、3グレードのOCLVカーボン製フレームを用意。もちろんトレックが特許を保有するOCLVカーボン製法と熟練クラフトマンの手が生み出す純USA産フレームである。

OCLV Red

最も複雑で手間のかかる工法で加工され、ハイモジュラスカーボンを惜しみなく使用したカーボンフレーム。

OCLV Black

トレックで長年使用されてきた実績のある積層法と中弾性カーボンを用いた高性能カーボンフレーム。

OCLV White

標準弾性カーボンをメイン素材に使用した、コストパフォーマンスに秀でた高性能カーボンフレーム。