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The Story
3年間の引退期間を経て、ランス・アームストロングがレースの世界に戻ってきた。彼がプロサイクリング界への復帰を決意した、ひとつには再びグランツールを制覇するため、そしてふたつめには彼自身がグローバルに行っているガン治療支援の取り組みとLIVESTRONG基金への人々の関心を集めるためである。なかでも、ランス自身が生涯掛けて闘い続けるガン撲滅については、その活動をより大きく広めるためにトレックも支援を惜しまない。
ここに紹介されているランス専用のペイントが施されたバイクこそ、そのトレックのサポートをカタチにしたものである。この特別グラフィックスで特に目を引く、1274と27.5という二つの数字。これはランスが一線を離れた1,274日間に2,750万人もの尊い命がガンによって失われたことを意味する。その人数、そしてそれと同じ数だけ繰り返された闘い・・・。トレックはこの巨大な病に立ち向かうランスを全面サポートする。
Lance’s Choice, Your Choice.
何と言っても、世界で最も偉大なステージレーサーが復帰するのである。何かスペシャルなことを企画するには絶好の機会だ。
ランスが今回のスペシャルバイクのベースに選んだのは、Madoneの6.9 Pro。フレームサイズは58cmである。この時点ではランスのフレームも、販売用にショップへ出荷されるフレームも全く同じものである。マドンのフレームはヘッドチューブ上端の高さに応じてPro、そしてPerformanceという2バージョンに分かれる。Proフレームは30mm短いヘッドチューブ長を持ち、低いハンドポジションが可能だ。実際の市場ニーズはPerformanceフレームへと大きく傾いているのだが、何よりもエアロダイナミクス性を重視するランスらしい選択と言えよう。
前述の1274および27.5をあしらったペイント案は、トレック社内のクリエイティブチームによるもの。塗装作業はウィスコンシン州ウォータールー工場で、デカールを一切用いずに行われた。注意深く目を凝らしてみれば、デカールを使わずにこのグラフィックを達成することの困難が想像できる。高度なマスキングスキルを駆使し、それぞれの文字、ロゴ、その他のデザインを正確なサイズで、少しずつ描き上げられ、1本のフレームを仕上げるのに、トレック一の塗装職人をもってしても40時間が費やされた。
さて、このバイクを実現させたトレックのカスタムペインティングが最高なのは、それがランスのようなスターのためだけの特別サービスではなく、自分だけのカラーリングやパーツチョイスで作られたバイクを持てたらと願う、全てのサイクリストを対象としたプログラムであるということだ。その名もプロジェクト・ワン — 完全オーダーメイドのシステムにより、マドンをゼロから、あなたの指定通りのカラーに塗り、パーツで組み上げる。ランスの希望をバイクに具現化したプロジェクト・ワンが次に生み出すバイクは、あなたが思い描く色と仕様を纏っているのかもしれない。
Bontrager Wheels
意外に思う人もいるかもしれないが、ボントレガーのロード用ホイールが積み重ねてきたグランツール制覇の数は、どのメーカーよりも多い。ランスやアルベルト・コンタドールといった、近年の集中的な活躍がこの実績に大きく寄与していることは確かだ。だが、彼らがボントレガーホイールを好んでチョイスしてきた事実は、メーカーとして少し自慢させてもらっても罰は当たらないだろう。
3つめのホイールモデルは、ランス、リーヴァイ・ライプハイマー、そしてコンタドールが今もテストライドを繰り返し行い、今シーズンにデビューを飾る予定のタイムトライアル用ホイール。90mmという高さのエアロリムカウルがトレーニングキャンプでの話題をさらった、アイオロス9.0である。そしてトレーニングなどレース以外でランスが好むのは、ボントレガークラシックスホイール。前述のカーボンホイール群に比べ、重量でハンデのあるホイールをあえて使う理由は、バッターが直前に重いマスコットバットを振って打席に備えることを思い浮かべてもらえればいいだろう。
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