アメリカ人として4番目※にマイヨ・ジョーヌを獲得したヒンカピー。この7年間ランス・アームストロングを支えてきた彼が手にした大きな栄誉だ。
「とても嬉しい。できるだけ長くこのマイヨを守っていきたいね。でも、それはヨハン(ブリュイネル監督)がどう考えるかだけど。」
彼個人としては守りたい最高の栄誉でも、チーム・オーダーでそれを捨てなければならないこともある。ロードレースがチームスポーツであるということを象徴する発言、そして彼の真摯さを感じるインタビューだ。
※アメリカ人のマイヨ・ジョーヌ獲得者:G・レモン、L・アームストロング、D・ザブリスキー、G・ヒンカピー
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オフィシャルスタート直後にアタックをかけた2選手、A・エルナンデス(EUS)、D・デラフォンテ(SDV)はディスカバリーの追撃に合わず、あっさりと逃げを決めた。それもそのはず、マイヨ・ジョーヌを抱えるディスカバリーは、逃げ集団が中間スプリントポイントをことごとく奪取してくれれば、余計な力を使わずにステージを乗り切れるからだ。もちろん、3位までのボーナスタイムが多く設定されているゴールスプリントでT・ハスホフト(C.A)が4位以下ならばの仮定だが...。
しかし、逃げたのはたった2人。2人が得たボーナスタイムの残り(3位通過に与えられるマイナス2秒+ポイント2点)を巡って、T・ボーネン(QSD)とハスホフトが熾烈なスプリントを繰り広げる。
| スプリント地点 | 1位 | 2位 | 3位 | ヒンカピーとハスホフトの差 |
|---|---|---|---|---|
| 第1スプリント | デラフェンテ | エルナンデス | ボーネン | 2秒 |
| 第2スプリント | デラフェンテ | エルナンデス | ハスホフト | 0秒 |
| 第3スプリント | デラフェンテ | ボーネン | ハスホフト | -2秒 |
198キロ地点に設定された第3スプリント地点前で、逃げ集団から脱落したエルナンデスが吸収されたため、2位と3位をボーネンとハスホフトが分け合った。暫定でマイヨ・ジョーヌを手放したヒンカピーは10番手ほどに位置していたが、ポイント賞争いには参加せず、様子を見ているといった印象だ。まだツールは序盤であり、無理をしてマイヨ・ジョーヌを守るより、後半の山岳に照準を合わせた方が良いという判断だ。
逃げ集団が吸収された残り7キロ地点、新たなエスケープを試みたのはM・ケスラー(TMO)。登りでアタックした彼は、ガシガシとペダルを踏み込み、集団との差をぐんぐん広げていく。下りに入ると、集団は差を詰めづらい。さらにエシュ・シュル・アルゼットの街中まで逃げ込まれると、コースレイアウトによっては集団でも追いきれない可能性も...。
残り3キロ、2キロ、1キロ、その差8秒。最後の直線、真後ろから迫り来る大集団の轟音に逃亡者は意気消沈し、射程圏内に獲物を捉えた大集団はさらに増長、残り50mで遂にエスケープを封じ込めた。
ゴールスプリントは中間スプリント地点で足を使わなかったR・マキュアン(QSD)が勝利、マキュアンに目の前を斜行されたハスホフトはバランスを失い、ペダルを外してボーネンに続く3位となった。しかしボーナスタイムを8秒稼ぎ、マイヨ・ジョーヌに返り咲いた。