ツール・ド・フランス レポート:トレック:2005.7.2-7.24

ランス・アームストロング7連覇の軌跡

レースレポート

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7月24日(日)
第21ステージ(コルベイユ・エッソンヌ〜パリ)

平たんステージ:144.5km  [ コースプロフィール ]

ランス復活のきっかけ

96年ランス・アームストロングはがんに倒れ、3度の手術、3ケ月の化学療法で一命をとりとめた。レースへの思いを捨てきれず、苦しいトレーニングを経て復活したのは、誰もが知るところだ。
しかし、彼は復活後すぐ順風満帆なアスリート生活を送り始めたわけではない。復帰第一戦となったスペインのルータ・デル・ソルは14位。次に走ったパリ〜ニースの2日目にリタイア。アパートを引き払い、故郷オースティンに帰ってしまう。

ゴルフとビールとメキシコ料理に明け暮れる日々。このまま引退しようと考え始めた彼は、ライド・フォー・ザ・ロージーズ(オースティンで毎年4月に行われる、ランス・アームストロング基金主催のクリテリウム)を最後のレースにすることを決めた。
しかし、この引退レースのためにトレーニングに励み始めた彼は、再び鍛錬のためのひたむきさを楽しみ始めていた。そして彼に、決定的な転機が訪れる。

「生きろ、ランス」
「行け、アームストロング」

信じられない光景だった。それは、トレーニングの仕上げに訪れたビーチマウンテン(ツアー・デュポンに含まれるひとつの山)の登り坂に、何年も前に書かれた応援のためのペイントだった。
腰を上げ、夢中で厳しい坂を登った。「長くつらい坂を登るためにある」という、人生の目的を認識することができた。

アスリートたちは、一人の力でここまで来たのではない、自分に関わってくれた人たちの力があってこそなのだと口にする。チームメイト、スタッフ、その他諸々の人たちの協力があって初めて自分の成績が残せるのだと。そしてランスが経験したように、何年も前に応援してくれたファンのペイントが一人の人間としての彼らを奮い立たせることだってあるのだ。

今日、彼は数々の偉大な記録を残した14年のプロ生活に終止符を打つ。そして私たちは、熱狂させてくれた彼のライディングを思い出しながら、もう一度惜しみないエールを送ろうではないか。

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