ツール・ド・フランス レポート:トレック:2005.7.2-7.24

ランス・アームストロング7連覇の軌跡

レースレポート

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7月19日(火)
第16ステージ(ムーレン〜ポー)

山岳ステージ:180.5km  [ コースプロフィール ]

ペレイロ、3度のアンラッキーを吹き飛ばす初優勝。個人総合、山岳賞、新人賞ほぼ固まる。

序盤から逃げた11人をメイン集団は容認するが、タイム差が6分となった第2山岳の登りで飛び出したO・ペレイロ(PHO)がこれを追走。超級オービスク峠の登りで先頭集団から単独でアタックしていたC・エヴァンス(DVL)に、その下りで追いついた。同じ下りで追いついたE・マッツオレーニ(LAM)、X・ザンディオ(IBA)を加えた4選手が逃げ集団を形成。
彼らに残されたのは、第4級山岳を含む70km。最初逃げていた8人が形成する第2集団とランスらのメイン集団に分かれ、逃げ集団を追う。しかし、先頭の4選手のモチベーションは高く、2集団との差はあまり縮まらない。総合上位を狙い、できるだけ早いタイムでゴールしたいエヴァンスが3選手を引いたまま、ゴール前1kmへ。最後は3番手から抜け出したペレイロが、第15ステージで味わった悔しさを走りで晴らすステージ初優勝を飾った。

現時点での4賞
(総合): Lance Armstrong (DSC) (得点): Tohr Husfovt (C.A)
(山岳): Mickael Rasmussen (RAB) □(新人): Yaroslav Popovych (DSC)
レースレポート
ヒンカピー
フォトギャラリー:ステージ全ステージ

不幸な事件

ドイツで開催されたチューリンゲン周回レースに出場予定だった女性豪州ナショナルチームの6選手が、18日練習中に自動車に跳ねられたというショッキングなニュースが飛び込んできた。エミー・ジレット選手が亡くなり、残り5選手も入院中という。毎年、数人が交通事故の犠牲者となっている。皆さんも練習中の事故には気を付けてください。亡くなられたジレット選手のご冥福と5選手の回復をお祈りします。

今ステージも波状攻撃の嵐

今ステージも中ほどに急峻なガリビエ峠を越えなければいけない山岳ステージだが、第3山岳・ガリビエを越えれば残り70kmが4級山岳を挟んで下り基調、しかも休息日明けということも手伝い、多くの逃げが序盤から発生した。頻繁に繰り返される逃げの中から大集団が容認したのは、エヴァンスらを含む11選手。

ここから第15ステージで最後まで戦った2選手が、今日も活躍する。一人目は、第2山岳・マリーブランク峠の登りでA・ビノクロフ(TMO)らのアタックに乗じて逃げ出したペレイロ。今ツールの山岳ステージで、頻繁に果敢な攻めを見せている彼は、大集団から逃げ出そうとアタック3連発。単独で先頭集団をパス、ガリビエ峠の下りで「切れた走り」を見せ、先頭集団からエスケープしていたエヴァンスに追いついてしまう。

そして2人目は、一昨日優勝したG・ヒンカピー(DSC)。第2山岳、第3山岳の登りで起こった執拗なまでのアタック合戦で、バラバラにされたディスカバリーチャンネルにおいて唯一残ったのは彼一人だった。
ビノクロフ、J・ウルリッヒ(TMO)、I・バッソ(CSC)ら有力勢が中心となった揺さぶりのたび、遅れながらも再び集団前方に戻り、有利なペースを作ろうとする様子は、まさに不死身のアシスト。ステージ優勝は、彼をそれまで以上に強力な選手に変えたのだ。
その後さらにウルリッヒがかけたアタックで遅れてしまうが、下りで他のメンバーとともに追いつき、ランス援護部隊を再結成、ゴールまで無事に仕事をこなした。

2度あることは、3度ある

ペレイロ

一方、先頭ではエヴァンス、ペレイロにマッツオレーニが加わる。積極的な走りにもかかわらず、これまでツキがなかったペレイロ。第11ステージでは、補給食をくわえたままコースから転げ落ち、第15ステージでは大逃げの末、ヒンカピーに優勝をさらわれた。しかし、2度あることは3度ある。下りの途中、こともあろうにパンクしてしまったのだ。エヴァンス、マッツオレーニのコンビも追われる身、これを待つわけにはいかなかった。
あぁ、哀しや、ペレイロ。彼の努力はまたもや水泡に帰してしまうのか...。

しかし、しかし、彼は帰ってきた。
追い上げてきたとザンディオと共に、先頭2選手に追いついたのだ。厄はもう払われたに違いない。あとは自分の力を信じて突進するだけ。
総合上位に食い込みたいエヴァンスが積極的に先頭を引く。残り1km、後続との差も十分。4選手はエヴァンスが引いたまま、最後の直線へ。
3番手から静かに様子をうかがっていたペレイロが、最初にしかける。気合い十分、アドレナリンが他選手の3倍は出ていた彼は一気に先頭に躍り出ると、300m独走。力強いガッツポーズでゴールラインを踏んだ。

メイン集団は先頭から3分24秒遅れでゴール。この後、超級を含む山岳ステージがないことから、M・ラスムッセン(RAB)が山岳賞をほぼ確定させ、新人賞、個人総合もY・ポポビッチ(DSC)、ランスが圧倒的優位に立つ結果となった。


レース結果・詳細
個人総合成績

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