5月30日(水)
リエンツ〜モンテ・ゾンコラン(142km:山岳ステージ)
[ ルート詳細 ] [ コース高低差図 ]
142キロと短い距離が設定された第17ステージは、選手たちが今大会で最も恐れていたステージ。大きな番狂わせはなかったものの、これまで厳しい山岳でもライバルたちに遅れをとらなかったD・ディルーカ(LIQ)が31秒を失った。
優勝したのは、4年前の同じゾンコランにゴールするステージを制したG・シモーニ(SDV)。シモーニの区間優勝は今大会初。自身8度目となる優勝は、チームメイトのL・ピエポリとのワン・ツーで飾った。
24キロ地点で発生したP・ベッティーニ(QSI)らを含む12人の逃げは、最後の上りゾンコランまで続いた。追走するメイン集団では、リクイガス、サウニエルデュバル勢が集団をコントロール、ゾンコラン山上り口でのタイム差は4分ジャストだった。
勾配が厳しくなると、いよいよ戦闘が始まった。まず仕掛けたのはシモーニ。常人の想像をはるかに超える勾配で、これまで攻撃しながらマリア・ローザを守ってきたディルーカが遂に遅れ始める。
先行するシモーニに、追随できる者はいない。しかし、シモーニとて人の子だ。勢いよく距離を広げたものの、テンポで着実に追走するA・シュレク(CSC)に追いつかれてしまう。ただシモーニにとって心強かったのは、今大会図抜けた登坂力を見せてきたピエポリの存在だ。
ピエポリは、シモーニに追いすがろうとするシュレクをぴったりマーク。シモーニと合流してからも先頭をリードし、シモーニに有利なペースを作る。残り200メートルを切ると、打ち合わせていたかのように2人は腰を上げ、あっという間にシュレクを残して駆け上がって行った。
一時距離を広げられていたディルーカは、マイペースを守りながら徐々に差を詰め、最小限のロスで難ステージを乗り切った。この結果、総合2位につけていたマッツォレーニ(AST)が大きく後退するなど上位陣の順位が入れ替わった。
「これ以上は引くなとレオナルドが言ったんだ。彼はほんとにいい仕事をしてくれた。またこのステージで勝てるとは思わなかったよ。ディルーカは強すぎると感じてたしね。」
信頼のおけるチームメイトのアシストとライバルにも敬意を表し、シモーニはしばらくぶりの区間優勝に顔をほころばせた。